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さしもしらじな萌える思いを・7~『あまりてなどか人の恋しき』番外編

★今回18禁です!年齢に達しない方、表現がお嫌いな方は回避願います!また、文字数が中途半端で前後編に分ける程でもなかったので一気に書いてます、ちょっと長いです(笑)



 毎年10月に開催される星望学園大学の学園祭、人呼んで『星祭』・・・そのメインイベントはミス星望コンテストである。毎年ミスコンは在学生が各一票、学外からはインターネットで募集する観覧券を手に入れた300名を対象に投票権が与えられる。

観覧券は一枚2千円、観覧を希望する在学生も実行委員会に申し込んでから抽選となり全員入れるわけではないから、毎年ダフ屋まで出現する有様だ。

星望大ホール1500枚の観覧券の代金がコンテストの優勝者と準ミス2人の賞金となるわけだが、実はミスコンの直後に行われる女装コンテストの方が毎年異常に盛り上がったりするのだ・・・まあ、そこが星望なんだけどね。


 医学部の学園祭実行委員会の会合の席で、医学部4年の委員長が大声を張り上げた。

「諸君!では最後の議題だ!星祭のメインイベント、女装コンテストの事である!去年は文学部に、その前は法学部が2連勝と、ここ数年医学部からの優勝者が出ていない!そこでだ、本年度は是非我が医学部代表が優勝して賞金300万円を頂く!」

「おう!」

「学生会館の医学部専用スペースのソファーが老朽化している、これを買い換えるぞ!」

「おう!」

委員長が異常なテンションで学部対抗で行われる女装コンテストを熱く語り、ギュッと握った両手の拳を無駄に振りながら俺を凝視した。

「ところで・・・1年の実行委員・寺田くん!」

「はい」

「君、平井大貴くんの親友だそうだね」

「はい(恋人ですけど?)」

もしかして・・・コイツ。

「平井くんに是非、いや是が非でも代表として女装コンテストに出場して欲しい!頼む!」

一斉に下げられる頭。

「はあ・・・」

気が進まない・・・当然だ!大貴に女装なんかさせたら、どうなるかなんて目に見えてる。そういえば信吾さんにも以前「怜二と大貴は女装コンテストは絶対にNGだからね」と言われたことがある。

ここは丁重にお断りする方向で・・・「平井がなんと言うか・・・」と言葉を濁すが「頼む!」と、再び先輩方から一斉に頭を下げられた。

無下に断りきれずにいると「見てみたまえ!」と差し出されたのは去年までの優勝者の写真だった。それを見て驚いた。話には聞いていたが一昨年の優勝者・平井和貴。

大貴のお兄さんだ・・・美しい。

上品な白いワンピースに黒い太めのベルトでウエストマークしパニエで大きく膨らませたスカート、ツバの広い女優のような帽子は顔がよく見えるように前を跳ね上げ大きな花で留めてある。手にはケリーバッグとハイヒール・・・品よく纏められたクールビューティ。少し前までモデルのバイトをしていただけある、舞台の中央でポーズを取る姿も様になってる。

むくむくと湧き上がる好奇心、そして『俺の大貴の方が綺麗だ』という妙な競争心・・・それらを抑えきれずに「わかりました!任せてください!」と返事をしたが、俺は後で思いっきり後悔する事になる。


おそらく嫌がるであろう大貴を説き伏せるには、今年3度目の兄弟喧嘩続行中の和貴さんの言葉が効き目バッチリのはずだ!

『大貴じゃ、俺の点数には追い付けないだろうな』

それを聞いた大貴は負けん気丸出しで「ああ!任せとけ!絶対に優勝してやる!」と断言した。


俺は大貴に似合う衣装をあれこれ選んで準備した。そりゃあ、もう・・・それを脱がす愉しみも込みで、だ。優勝する気満々の大貴は母親と滝山の祖母に頼みヘアメークも専門家を雇い、信吾さんへの電話一本で最大の敵・滝山怜二の出場を阻んだ。


 学園祭当日、星望大ホールの大舞台の中央で黒いゴスロリワンピースでフリフリの日傘をクルクルと回しながらポーズを決める大貴は、最高に可愛らしい。

なんて綺麗なんだ、大貴!他の野郎共に見せるのは惜しいが、見せたくもある・・・複雑なオトコ心だ。

大貴が編み上げブーツで舞台を闊歩すると、会場は異様な雰囲気で盛り上がった。パニエを入れた膝上丈のスカートの下を狙って、一番前のカメラ小僧が這い蹲ってシャッターを切る。

あの男は後で捕まえてデータ消去決定。

工学部の実行委員・井上辰弥が俺の袖を引き「お前、いいのか?ストーカーが出現しても知らないぞ」と笑う。

「可愛いだろ!?似合うよな!?」

「あのワンピース、お前の好み?」

「大貴に似合いそうだったからさ!似合うだろう!?可愛いだろ!?」

「似合うけど・・・大貴が有川の出場を阻止してくれたから、おかげで工学部は当分優勝賞金を手に出来そうにないよ」

「有川に出られちゃ、大貴の最大のライバルになるからな!お前が有川に話をする前に、大貴が信吾さんに電話してた」

「やられたよ!でもストーカーには気を付けろよ!」

「ああ、大丈夫!」

俺は、この重要な忠告を聞き流した。そう、この時すでに大貴のワンピースを脱がす事しか考えていなかったのだ。

 
 大貴は歴代最高点を叩き出し、その言葉どおり見事優勝を果たした。優勝後の祝賀会でも気を良くした大貴は、そのままの格好で出席し記念撮影には希望者の列が出来た。


ああ!もう!誰彼お構いなしに写真を撮らせるんじゃないよ!全く!祝賀会後は二次会へと流れたがる連中を振り切り大貴を車に押し込んだ。


「大貴!帰るぞ!」

「ええ~~!俺、二次会に行く!カラオケ行きたい!」

「いいから!」

愚図る大貴を車に乗せそのまま俺の部屋へ。

「おい!俺の部屋に送れよ!」

「イヤだね!俺の部屋に泊まれ!」

「ヤダ!」

こんな会話を繰り返しながら無理矢理自分の部屋に押し込んで、暴れる大貴をベッドに投げ出した。

「もう!早く脱がせたかったのに!」

「はあ?着せたり脱がせたり、忙しいヤツだな!?」

「脱がせる愉しみも込みで、これを選んだんだよね!」

「変態!」

「いいだろ!?いつもと違うシュチエーション、萌える」

ピラッとスカートの裾を捲ると、太腿の辺りにピンクのレースのガーター止めだ。幾重にも重なったパニエに阻まれてガーター止めから先は隠されている。太腿を這うように指を差し込むと大貴が「ひっ!」と息を呑んだ。

「ほら、いつもと違って・・・な?」

「もう!」

手をグッとスカートの中に差し込むと、大貴は「止めろ!」と言いながらスカートを押さえる。その様子が、なんとも・・・。

「はあっ・・・萌える」

「バカ言え!これ脱いでからだ!変態!イヤだ、このままは」

「脱げばいいのか?」

「おう!」

「なんか・・・色気ないなあ」

「オトコだから、色気はない!」

俺の手を跳ね除け、見事な腹筋で「えいっ!」という掛け声と共に起き上がった大貴は、背中に手を伸ばしてワンピースのファスナーに手を掛けようとした。

「あれ?届かない!あれ?」

「下ろしてやろうか?」

「なんか、ヤダ・・・」

「いいから!」

大貴の後ろに回りファスナーを下ろしていく。ジジジッと音が響いて大貴の白い背中が少しずつ顔を出す。

今日の為にいつもより少し長めに伸ばした髪をツインテールに結わえて、クルクルと緩やかなカールのエクステを付けてもらった。ツインテールがゆらゆら揺れてなんとも可愛らしい。うなじが露わになって色っぽくて、その匂やかなうなじを後ろからベロリと舐め上げた。

「ひゃっ!止めろ!」

「いいじゃん!綺麗だ・・・今日の大貴はいつもの何倍も輝いてたぞ?誰にも見せたくなかったのに」

「お前が出ろって言ったんだろ!?」

「ああ、まあね。ちょっと見せびらかしたかったのかも・・・」

ファスナーを腰の下まで下ろすと背中がVの字に開き艶かしい・・・両肩に手を置き背中に唇を寄せた。

「やっ!」

大貴の背中が跳ねる。

「もう、一気に脱がせろって!」

「いいだろ?少しずつ脱がせたい」

「ヤダ」

無視して右手を背中から進入させ前に回す。胸の詰め物はワンピースに縫い付けてもらっていたから、前から見れば女の子そのものだ。布を掻き分けて胸の尖りを目指す。俺の指がソコに触れると大貴は「もう・・・」と口では抗議するが、抵抗するわけではない。

後ろから抱き締めてもう一方の手は前からスカートの中へ。

「ぎゃっ!」

「もう!ホント色気ないなあ」

「もう・・・」

嘘、嘘、色気ダダ漏れじゃん。

スカートの中に入れた手は一気に大貴のモノを目指した。スカートの中に忍び込む手を上から見下ろすと、エロいよ・・・大貴。

下着に手を入れると大貴自身はすでに堅さを持ち始めていた。

「感じる?」

「もう!どけ!自分で脱ぐ!」

今更ジタバタしても遅いよ。

「ダ~メ!」

胸の尖りを捏ねていた指を右から左へと移動させ、首筋を舐め回す。耳に息を吹き掛けると「ああっ」と声を上げながら身体を仰け反らせた。

片方の肩を肌蹴させ二の腕から肩に向かって舐めながらキスを落としていくと、大貴の肌は徐々にピンク色に染まって、俺を誘う。

「彰彦、ねっ・・・もう、ヤダ」

「もう少し」

大貴を宥めながら身体を押し倒し、ワンピースを腰まで下ろし唇を塞いだ。

「・・んっ・・・」

舌を差し入れると大貴の舌も絡み付いてくる。夢中になって唇を貪りあいながらも、大貴は俺の服を脱がせていく。でも、俺は脱がせない・・・スカートの中の熱く滾った猛りをゆっくりと撫で回し先端からトロリと零れる大貴の蜜を広げていく。

「あ、彰彦・・・脱ぎたい。これ、ヤダ」

「このまま」

パニエを掻き分け下着を脱がせて、ふるふると震える猛りを銜えると大貴は「も、やっ」と唇を噛んだ。ソコを舐め上げながら、後孔を撫でゆっくりと解していく。

「いつもより感度、いいね・・・興奮する?」

「うん・・・でもスカート、ヤダ」

と恥ずかしそうにモジモジと足を動かして閉じようとするから、膝を割って自分の身体を滑り込ませた。

「いいだろ?可愛いよ、ツインテール似合ってる・・・」

「だって・・・女としたいんなら、余所でヤれよ」

ぷうっと頬を膨らませてそっぽを向く大貴。

「違うよ。女とヤりたいんじゃないよ、この格好の大貴とヤりたいの!滅多にないだろ!?見てみろよ!ガーター止めとパニエの境目のエロさを!」

そう言うと、少しだけ身体を起こして自分の太腿を見る大貴・・・見る見る顔を赤くして「ヤダ!」と自分のモノを手で押さえた。

ああっ、その感じ・・・萌える!

「ああ、もう我慢できない」

大貴の腰を抱え上げ枕を入れて、すでに臨戦態勢を整えてスタンバイOKの俺の猛りを後孔にあてがった。

「ひゃっ!あき、ひこ・・・あっ・・・ああっ!」

ギュウギュウ締め付けてくる大貴の中は、熱く、生き物のように俺を銜え込む。

「大貴!」

「ああっ・・・んっ、待って・・あっ・・・やあっ」

大貴のイイトコロを擦ってやれば、大貴はクルクルのツインテールを振り乱しながら俺にしがみ付き、足を絡めて快感を追う。

「大貴、愛してる!」

「あき、ひこっ!ああっ!」

ギュッと握った俺の背に爪を立て嬌声を上げた大貴は一気に頂点を迎えた。大貴の中の締め付けに耐えて、やり過越しじっとしていると、大貴が荒い息を継ぎながら「まだ、イッてないの?」と不満を述べた。

「まだまだ」

「ええっ!も、ヤダ!」

小さな不平はキスで塞ぎ、再び大貴を喘がせるべく抽挿を開始した。



「水・・・持って来い!」

「はいはい!」

「ホント、ムカつく!『はい』は一回なんだよ!いい加減注意するのも疲れる・・・早くしろ」

ワンピースは無残にもベッドの下に放り出され、ツインテールもリボンもクシャクシャだ。そして今日一番の大失態を思い出した。

「あっ!俺、大貴と記念撮影してなかった!」

「ばあか!」

「なっ!また着てくれよ!頼む!」

「・・・絶交だ!出て行け!」

「ここ、俺の部屋だよ」

「・・・お前、リビングで寝ろ!」

「風呂はいいのか?」

「連れて行け!」

「一緒に入って、洗ってやるよ」

「来るな!」


こうして、今年何度目かの絶交宣言をありがたく頂戴し、それでもニヤニヤが止まらない俺に大貴は枕を投げつけた。


 学園祭は終わり、翌日からは女装した大貴に血迷ったストーカー2名と、学内で大貴に声を掛けようとやって来る野郎共との戦いが始まった。

井上は「俺が注意しただろ!?バカだなあ」と言いながらも避難経路を作成し、緊急時避難先リストと合鍵を貸してくれた。

井上一族だけは絶対に敵に回したくないものだ、とつくづく感じた秋だった。


*****

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このSSは以前8話として公開しておりましたが、漸く合流させる事が出来ました!カテゴリも短編から移しました。すみませんっ!

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2017/11/08(水) 09:26 | | #[ 編集]
Re: 鍵コメ・Mさま~いらっしゃいませ♪
鍵コメ・Mさま~いらっしゃいませ♪

うわ~っ。2度目のコメント嬉しいです!!ありがとうございます!!

目次を順番に読んで下さってるんですね!ありがとうございます、大変ですよねwww2200話を越えてますよ?

女装コンテストの話しは、確か「忘らるる~」の番外編の「愛の為に」に関連してどうしてもこちらへUPしなければならなくなりまして移したんですよ。「さしもしらじな萌える思いを」は他に8話くらいあったと思います。まだ移しておりません、すみません。

> 『せいくらべ・2』大貴サイドの女装コンテスト編は移動してないのですか?というお尋ねですが、日高の記憶が正しければ、大貴サイドの話しはありません。←おいっ

章太郎は薫ちゃんが世界で一番美しいと思っているので(笑)なので、「彼には何でも似合う!」という信念の元舞妓さんだの準備しております。彰彦はおそらくヘンタイです(笑)

信ちゃんは、怜二くんのミニスカ見たいんですがね。他人には見せたくない。でも見せびらかしたい。う~ん。悩ましい・・・。という感じです。

でも怜ちゃんは目立つのが嫌なので、ひたすら逃げますので!

残念ながら、怜二くんは修学旅行も行ってないのですwww大学時代には井上や大ちゃんがワイワイと連れ出したようですよ。楽しい学生生活でしたが、ボディガード(金魚の糞とも言う)井上付きでした。安心でーす!

現在、移動していない話しは「あまりてなどか人の恋しき」だけとなります。あと短編が残っているかと思います。

Mさま、クレクレ病に罹患してしまったんですねっ!!それは来年2月の5周年記念投票までお待ち頂くか、60万HITキリ番を狙って頂ければと思います~♪

> やっと連載中のお話に追いつきそうなので、これからも楽しみに通わせて頂きます。

ありがとうございます!!またお気軽にお顔を出してくださると嬉しいです♪コメントありがとうございました!
2017/11/08(水) 23:59 | URL | 日高千湖 #-[ 編集]
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