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『夢見月夜曲』は日高千湖のオリジナルBL小説ブログです。

さしもしらじな萌える思いを・3~『あまりてなどか人の恋しき』番外編

★今回18禁です。年齢に達しない方、ご不快に思われる方回避を願います!

《 時期的には12月初めくらい、大学1年生の二人です♪》



 早朝、いや、早朝じゃない・・・。今、何時だ?夜中だ、夜中。大貴の身体は寝ている俺の上に、思いっきりダイブした。

「うわっ!痛ってえ・・・!」

なんだ、この状況は!?

消して寝たはずの部屋の電気は煌々と点いてるし、「明日はじいちゃんと温泉だから泊まらない」と言って大学で別れたはずの大貴が、俺の上に乗っかっている。

「なんだよ・・・。もう・・・今、何時?」

寝ボケながらも、俺の上にいい感じで乗っかってる大貴の尻に手を這わす。なんだよ厚着して。どうしたんだ?

「行くぞ!彰彦!尻に触るな!」

「大貴・・・お前。なんだその重装備は?」

眠い目を擦りながら確認した大貴の服装は、マフラーにダウンジャケット、毛糸の帽子で耳まで隠してる。

「忘れたのか!?今日は『ケント・エルディナ戦記2』の発売日だ!行くぞ!」

まだ、眠い。

俺が寝たのは午前1時だったよな?確か、お前が電話をしてきたのが午後23時。寝ていた俺を叩き起こして、お前は興奮気味に話し続けたよな?


『明日だぞ!彰彦!俺、もう眠れない!どうしよう!畑中は予約が出来なかったから午前0時から販売する店に三日前から並んでるんだぜ!?俺も並べば良かったな~。いいなあ、畑中は!今頃、すでに手にしてるかも!?』

延々と「畑中はいいなあ~」と繰り返し「予約しなけりゃ良かった」と悔やむお前。

「こんなに寒いのに、三日前から並ぶなんてお前には出来なかっただろうが!」

ぼやく大貴を宥めて、予約した店の開店時間まで「待て」と諭し、電話を切って布団に入ったのは確か午前1時だった。

「何時だよ・・・?」

「3時!」

お前、寝なかったな・・・。

「あのな、大貴・・・」

「だって!俺たちが予約した店、開店時間を今日だけ午前5時に変更したんだぞ!だってさ、彰彦は着替える前に絶対シャワー浴びるとか言うだろ?今からシャワーを浴びて着替えて、車で15分は掛かるだろ?駐車場探して・・・ほら、5時前に店に着けるぞ!なっ!」

さも『いいこと考えた!』って顔をしてる大貴。可愛いっちゃあ、可愛いんだが・・・今は天使も悪魔に見えてくるよな・・・。

「こんな寒い日にさ・・・。日の出前には気温はもっと落ちるんだぞ?それなのにシャワーなんか浴びたら、俺は風邪を引くじゃないか!?歯磨きして着替えるだけだよ!」

そう言うと、大貴はニカッと笑った。

「じゃあ、早くしろ!予約していない畑中なんかに負けたくない!」

その負けん気でお勉強もしましょう、大貴くん。君が学部で首席になる事も夢じゃないでしょう。

「はあ?もう、仕方ないなあ・・・」

俺は渋々布団を出て、まずは暖房を入れた。

「早くしろって!駐車場がなくなるぞ!急げ!」

「駐車場がなけりゃ、お前が走って買いに行けばいいだろ?俺の分もお前が買って来いよ。車で待ってるからさ」

「そんな・・・!手袋忘れたから手が冷たいもん」

もう、蕩けたねえ・・・そのセリフ!つまりは手袋を忘れたから俺に手を繋いで欲しいって事だよな・・・萌える。

「大貴!」

マフラーを首から引き剥がして「やめんか!彰彦!」と騒ぐ大貴をベッドに転がし、ダウンジャケットのファスナーを下ろした。

「こらっ!今から出掛けるのに!」

「間に合うってば!」

もう、逃がす気はないし!こんな夜明け前に叩き起こされた俺に、ご褒美くらいくれ。

 ダウンジャケットの下には、「暑い」と言って大貴はいつもTシャツか綿シャツしか着ない。案の定、今日もTシャツ一枚だった。下から手を差し入れて胸の尖りをクリクリと弄ってやると、いつもなら声が甘くなるのに今日はまだまだ理性を保っている。

そんなに欲しいのか!?『ケント・エルディナ戦記2』。俺はゲームソフトにさえ嫉妬するんだからな?

「ヤダ!」

「俺もヤダ!」

構わずにキスの嵐。性急に舌を絡めて吸い上げるが、今日の大貴はなかなか落ちない。

「彰彦!早く買いに行こうよ!」と、半泣きだ。ふふふっ、可愛いヤツ。

「ダーメ!俺の睡眠を邪魔したバツだよ、愛してる、大貴」

「ヤダ!」

「いいじゃん!もう、止まらないよ。ほら」

既にパジャマの中で上を向いている俺自身を、大貴の太股に擦り付ける。

「ダメ!早く行こう!」

「ダメだって!これどうにかしなきゃ、ジーンズも履けないだろ?なっ!?」

押し問答を続けながらも、ダウンを腕から引き抜き大貴のジーンズを脱がす。俺は片手で服を脱がし、片手で大貴の肌を撫で回して、口はキスと胸への愛撫を続けていた。

「ヤダ!」と言いながらも、大貴のモノはしっかりと上を向き始めていた。ベッドの横のナイトテーブルの引き出しから潤滑剤を取り出し指に纏う頃には、大貴も諦めたのか甘い声が漏れ始めた。

「・・・んっ・・・あっ、んんっ・・・」

「大貴、欲しい?」

「んっ・・・もう、彰彦のバカ!早く買いに行きたかったのにぃ・・・あ、あん」

ゆっくりと大貴の中に指を侵入させて、感じる所を探し当てると大貴の身体は大きく跳ねる。

「やっ・・・あ・・ん・・あ、あき、ひこ、じいちゃんと、温泉だからな、痕は付けんな・・・よ、あっ」

「はい、はい」

おっ!「『はい』は1回だ!」が出てこないぞ。

ゆっくりと抜き差しを繰り返す俺の指の動きに焦れてきた大貴が、俺の首にしがみ付く。耳元で「彰彦!早く!」と、強請るから大きく足を開かせて腰を引き上げ、俺の熱をあてがった。ゆっくりと息を吐き出しながら俺を迎え入れる大貴の後孔は、待ち望んだかのように俺自身に絡み付き締め上げる。

「ああん・・・あき、ひこ・・・早く!動いて!もう・・・やあっ!」

俺が動き出すのを待ち切れないのか、大貴は腰を揺すり始めた。

大貴の勃ち上がった欲望に手を添えてその先端を指で刺激すると、感じすぎるのか身体を震わせて「ああっ!」と声を上げる。大貴を背中から抱き起こして、俺は体勢を替えて胡坐を掻き大貴の身体を俺を跨ぐ形にした。深くなる結合に大貴は嬌声を上げる。

「ヤダ!あ、あああっ、彰彦!やあ!」

「大貴、自分で動いて、ねっ?好きなところに自分であてなよ、なあ?」

大貴の腰を持ち、自分で動けるように手を貸してやる。

何度か身体を上下させてやるとイイトコロに当たったらしく嬌声が響いた。徐々に、俺の手を借りずに自分で腰を上下させ始めた大貴。背を仰け反らせて頭を反らせる、白い首筋が艶かしい。

思わずそこに噛み付きたくなるが「じいちゃんと温泉」がリフレインした。ここはグッと我慢して、胸の尖りを口に含んで舌で転がす。大貴の動きは更に激しくなり、柔らかな髪を振り乱して俺にしがみ付いた。

「やあぁ・・・っ、彰彦!彰彦!イクッ!イクッ!」

「大貴!愛してるよ!」

二人の身体に挟まれた大貴自身から白濁が噴出し、俺は痙攣したような動きをする大貴の後孔に締め付けられて、大貴の中に欲望の塊りを吐き出した。

「はあっ、はあっ・・・彰彦・・・水!」

「ちょっと、待って・・・大貴・・・」

まだ、余韻を愉しみたいのに、せっかちなヤツ!

「待てるか!バカ彦!」

「はい、はい」

余韻を愉しむどころか、大貴は自分の中から強引に俺を追い出すようにして離れて行き、そのままベッドに倒れこんだ。大貴はさっきまで俺が寝ていた毛布を引き寄せて包まる。

「『はい』は1回だ!」

冷蔵庫から水を持ってきて渡すが、プリプリ怒っている。

「今、何時だ!?」

「3時50分」

「お前一人で行ってこい!俺はもう動けないからな!5時の開店と同時に買ってソッコーで戻って来い!すぐに戻って来いよ!すぐに行け!」

「はい、はい」

今度は枕が飛んできた。毛布の間から真っ直ぐに伸びた白い足が見えて、その艶かしい様子に俺の分身が再び反応しそうになる。それを察知したのか、大貴からは厳しいお言葉が飛んできた。

「さっさと行かないと、『アキヒコ』は道化師だからな」

いつもより3トーン下がった声で脅された。それは大変!

苦笑いしながら、身支度を整えて財布を片手に俺は出掛けた。

 外は深々と冷え、寝不足の俺の身体を刺すような空気が襲う。大好きな大貴の為だ、我慢、我慢!

店まで車で約15分、大貴が心配していたとおりに近くの駐車場は全て「満車」で、周辺をグルグル回る事になってしまった。少し離れた場所に空きのある駐車場を見付けて車を停め、「こんなことならタクシーで来れば良かったな」と独り言。

店に着いた時には開店を待つ行列は100人を越えていた。予約しているから買えないかもしれないという心配はないんだが・・・それにしても、寒い!

寒風吹きすさぶ中、俺は可愛い大貴の為に行列に並んだ。

 そのまま待つ事約20分。やっと開店した店内に入り、店員に予約券を二枚渡してレジに並び、無事にソフトを手にしたのは午前5時20分だった。

大貴が待ってるだろうなあと、ウキウキしながら車を走らせたのは言うまでもない。まあ、アイツが待ってるのは俺じゃなくてゲームソフトなんだけどね・・・なんかムカつくな。

結局、俺が自分の部屋に戻ったのは午前6時少し前だった。


それなのに!それなのにだ!

「大貴!寒い!温めて!」

抱き付く俺を枕でガードし、ソフトを受け取ると「遅い!バカ彦!」と俺を蹴倒した大貴は金も払わずに帰ってしまったのだ。明日から二日間会えないのに・・・。

俺は泣く泣く、冷たくなった布団に潜ることになってしまった。


 翌日、俺は熱が出た。理由ははっきりしている。

大貴、早く帰ってこないかなあ、と考えながら親父の往診と母の作る温かい食事に感謝しながら、寂しい週末を過ごすことになってしまった。

今頃、大貴はじいちゃんたちと温泉かあ・・・。

 日曜日の夕方。元気良く土産の饅頭を手に現れた大貴は、「ごめん!彰彦!俺が寒いのに買いに行かせたから!」と涙目で謝った。

その姿の可愛いのなんのって。思わずベッドの中に引きずり込んで、大貴に風邪を移してしまったのは言うまでもない。

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