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『夢見月夜曲』は日高千湖のオリジナルBL小説ブログです。

さしもしらじな萌える思いを・6~『あまりてなどか人の恋しき』番外編

★今回後半18禁です。年齢に達しない方、表現がお嫌いな方は回避願います!



 ただ今、午後23時30分。

大貴と俺は、4日連続の熱帯夜にもメゲズに家電量販店の店先に並んでいた。


「あと30分だ!彰彦、買ったらすぐに帰ろうな!」

「ああ、もちろん!俺、もう暑くてクタクタ。早くシャワーを浴びたいよ。朝早く起きて来ても良かったんじゃないのか?」

「バカ言え!畑中なんか予約が間に合わなかったから、3日前からワイワイ電器に並んでるんだぞ!」

「だってさあ・・・ネットで注文すれば、玄関まで届く時代だぞ?井上はネットで注文してたし」

「このバカ彦!こうして並んで苦労して手に入れたゲームだからこそ、全クリした時の喜びも100倍だろ!?」


そうだ、明日は『ケント・エルディナ戦記外伝』の発売日だ。携帯ゲーム機でシリーズ展開していたが、今回初めて家庭用テレビに接続して楽しめるようになったのだ。

「ネットで注文しよう」と主張した俺の言葉は無視され、大貴はわざわざ午前0時に販売を開始するこの店で予約した。

しかもこの連日の熱帯夜。ムンムンしたアスファルトの熱気が冷めきれないまま朝を迎えるような日々。そんな熱い歩道に並んだのは午後17時だ。それでも前から20番目。前のヤツラは俺らよりもアホだ。

大貴みたいなヤツ、他にもいるんだな。一番前のヤツなんかテントまで張ってやがる。いつからそこにいるんだよ?

そして大貴は、俺をつき合わせているにもかかわらず、「冷たいチョコバー食べたい」、「コーラ飲みたい」、「疲れたから椅子買って来て」、「団扇が欲しいな!」と、我儘放題・・・。

それを黙って叶えてやってる俺も、どうかと思うよ。

終いには「お腹すいた!」と言い出して、隣に並んだヤツの分まで弁当の注文を取り「彰彦、買ってきて!」だと・・・。

車道から巻き上げる塵や熱風。灼熱の砂漠と化したアスファルトにもメゲズ、お店のお兄さんに「すみませ~ん、ダンボール下さい!」と言って敷物にした時は、大阪のおばちゃんも真っ青だと思った。


「あと何分だ?」

「あと、15分」

すでにシャッターの前には店員が出てきて、歩道に並んだ客を整列させていた。後方に並んだ客にも、「順番にお渡ししますから、しばらくお待ち下さい!」と声を嗄らして誘導している。

「もうすぐだな!」

興奮を抑えきれない様子で、ピョンピョンと飛び跳ねる大貴。可愛らしいのだが、今は暑苦しいから落ち着いて欲しい。

「ああ」

「俺、走って帰りたい!」

走るよりも車のほうが早いよ、大貴。

「テレビの大画面でバトル・・・いいなあ!グラフィック綺麗だぞ!」

知ってます。一昨日もテレビのCMを観た君はそう言いました。

「もうすぐ開店だ」

「うん!」

紅潮した頬を輝かせて、大貴は興奮気味に俺の腕をバシバシと叩く。

 午前0時になったと同時に、何か「うぉおお」というような雄叫びが上がり、大貴と同じテンションの人々で埋めつくされていた店の前には、異様なざわめきが広がった。

店員が前に並んだ人から順番に案内し、俺たちがゲームソフトを手に入れたのは開店から5分後。

「行くぞ!」

「はい、はい」

徹夜でゲームをやる気満々の大貴が、先に立って走り出す。

「『はい』は一回だ、一回!」

手を伸ばすと素直に握り、駐車場まで俺をグイグイ引っ張って走る大貴。しばらくすると大貴のスピードが落ちてきて、「彰彦!お前、先に走ってってエンジン掛けろ!クーラーガンガン効かせとけ!」と、言い出した。

「はあ?一緒で良いだろう!?」

俺も疲れてるんですけど?

「彰彦!お願い!」

長い間ハイテンションを維持していた彼も、とうとうエネルギー切れのようだ。ゲームの為に体力を温存するつもりだな。結局、俺が先に駐車場まで走り、エンジンを掛けて大貴の到着を待った。

「お待たせ!」、の声と共に大貴の手が伸びてきた。

「うわっ!冷たっ!」

首筋に当てられたのは、冷たいウーロン茶のペットボトルだ。

「これ、飲んで!」

「サンキュー!」

隣で喉を反らしてペットボトルのお茶を飲む大貴に噛み付きたい・・・。

「なあ、大貴。ちょっと寄り道しようぜ?」

「ヤダ!お前の寄り道は長くなるに決まってる!」

「はあ・・・っ」

ラブホに寄りたかったのに。

「彰彦、俺を送ったらすぐに帰れよ?部屋には寄らなくても良いからな」

勘だけはやたらと良くなってやがる。ウーロン茶一本で全てを有耶無耶にするつもりらしいな。

「俺、シャワー浴びたい」

「そうしろ!自分の部屋でゆっくりとな!」


 結局、上手く丸め込んで大貴の部屋に上がり込んでシャワーを借りた。大貴はシャワーも浴びずにテレビとゲーム機を繋いで、興奮しながら主役のキャラの設定中だ。

俺は腰にバスタオルを巻いたまま、ソファーに座ってコントローラーを握る大貴の喉元に後ろから噛み付いた。

「うわあ!離せ!バカ彦!」

「逃がさん!」

「ヤダ!俺、まだキャラ設定してない!」

「どうせ、主人公は『ダイキ』だろ?『アキヒコ』は1号から4号までいるんだろう?もう、いいから!」

「うわっ!離せ!俺、汗臭いぞ!汚いんだぞ!」

「綺麗にしてやる」

手からコントローラーを取り上げて、大貴を抱き上げた。

「下ろせ!」

ジタバタ暴れる大貴を肩に担いでバスルームに向かった。バスルームのドアにしがみ付いて離れない大貴を、無理矢理引っ剥がし、浴槽に放り込む。

 全身ずぶ濡れの大貴が、浴槽の中で怒っている。

「なにするんだよ!もう!」

「服濡れたから、脱ごうぜ!」

バスタオルを外して浴槽に入り、着衣水泳中の大貴のTシャツの上からツンと尖った胸の突起を口に含んだ。

「やあっ!・・・このっ!変態っ!」

「ああ、変態だよ。お前限定でね」

浴槽の中でジタバタと暴れる身体を抑えながら「無駄な抵抗して、このまま疲れて眠りたいわけ?」と言うと、強気の大貴は「はあ?お前こそ、寝てろ!」と俺に膝蹴りを食らわそうとジタバタを繰り返す。

「その抵抗は10年早いな」

「ばぁか!」

蹴り上げた足を掴んで「いい子だから、これ脱ごうね」とハーフパンツと下着を一気に脱がせてしまう。その拍子に大貴の身体は頭まで湯の中に潜ってしまった。

「ぶはっ!ああっ!もう!やめろって!俺、早くゲームしたい!」

「俺は大貴とシたい」

まだ柔らかい大貴自身を握り込んだら、こっちのもんだ。

「なあ、長くしないよ。俺だって疲れてるし眠いんだ。でも、これ・・・どうにかしてくれ」

俺は自分の大きく成長した部分を、大貴の太腿の間に潜り込ませて往復する。

「ヤダ!自分で処理しろ!変態め!」

「なにが変態だよ!余所でやれ、って言うのか?」

「ご自由にどうぞ!変態さん!とりあえず自分でやれ!」

クッソォ!俺が大学で女と話してただけで、怒って口も利かないクセに!

「じゃあ、変態さんは一晩中お気に入りの大貴くんを離さない。挿れたら最後、抜かないからな!」

「やめろ!寄るな!」

「覚悟しろよ!」

大貴を浴槽から引き上げて広く開いた張り出し窓にうつ伏せにさせ、片手と足で大貴の下半身をガッチリホールドする。ボディソープの泡を手に取り、尻から太腿までヌルヌルの泡塗れにして撫で回した。

「ぎゃっ!やめろ!」

「やめろなんて・・・気持ちいいだろ?なあ?」

「やあだ」

後ろから前へ手を回し、大貴のモノに触れる。僅かに反応し始めたモノはピクピクと脈動を始めていた。

「ほら、ここ・・・自分で触ってみろよ」

「もう!変態!」

「変態さんは、罵られてもヘーキ」

Tシャツも脱がせて、背中に泡を落として手の平で撫で回す。大貴は最後の抵抗とばかりに足をギュッと閉じて開かない。

「綺麗だね、大貴・・・肌スベスベ」

「も・・・んっ」

背中を隈なく撫で回して洗い上げ、前に手を滑らせては胸の尖りを掠める。決定的な刺激は与えず、ただ触れるだけ。徐々に抵抗を弱める大貴の耳元で「足、開けよ」と命令口調で言った。

「もう・・・変態、彰彦のバカ」

可愛い声で些細な抵抗をしたが、指を秘めた部分に差し込むと途端に甘やかな声を上げた。大貴のイイトコロを掠めては同時に胸の尖りも掠める。何度も何度も掠めては離れ、掠めては離れて大貴を焦らす。

「ああっ・・・んっ、あき・・あきひ、こ。ちゃんと、触って!もう、ヤダ」

「どこに触るんだよ」

「も、もう!お願い!欲しい、んっ・・・ああっ、あっ!」

「ここ?」

イイトコロをグッと押すと、大貴は背を弓形に反らして嬌声を上げた。

「も、ダメ」

「ダメ、じゃないだろう?もっと、じゃないのか?」

「変態!」

「だから!俺は大貴限定で、変態なんだってば!」

指を抜こうとすると、食い付いて離れない生き物のように大貴の中が絡み付く。振り切るように埋めていた2本の指を中で小刻みに動かしながら引き抜いた。

「ああっ!イイッ!」

「ココは、変態の指を好きみたいだよ?」

「やだっ!」

背中から覆い被さって、前に手を回して胸と大貴のピクピク動くモノに触れた。胸に感じる大貴のスベスベな背中と双丘の弾力がたまらない。首筋に噛み付いて赤い痕跡をいくつも残しながら、大貴のモノの先端を指先で撫で回す。

「やあぁっ、あき、ひこ。早くっ!イれて!」

俺はそれには応えずに、大貴の双丘に自分の猛った部分を擦り付けた。

「ねえ、早く」

振り返った大貴が欲に塗れた艶かしい横顔を見せた。物欲しげに腰を揺らして手を伸ばすと、俺のモノを握り、自分の秘所に導く。

「変態は嫌いなんだろ?」

「やんっ、好き・・・だから、おね、がいっ」

「大貴、愛してるよ」

ボディソープの泡を追加して俺自身を大貴の秘所にあてがうと、大貴は尻を突き出して俺を迎え入れた。

「ひやっ!あああっ」

奥まで一気に侵し、絡まって離そうとしない大貴の中を擦り上げる。

「もっと、奥、突いて!」

「もっと緩めてくれないと、動けないよ」

「そん、な、こと、ないっ!」


浴室は大貴の嬌声がこだまし2人の熱気と風呂の湯気で、逆上せそうだ。

いや違う・・・大貴に逆上せてる。



「この・・・変態オヤジ!鍵返せ!もう、別れる!お前は大学にも来るな!」

すっかり逆上せた大貴を抱えてソファーに寝かせると、クッションが飛んできた。上手いこと避けると、忌々しそうな大貴は更にもう一つクッションを投げた。空を舞うクッションをキャッチして、大貴の手が届かない所に置いた。

「水!持って来い!水!」

「はい、はい」

「『はい』は一回だって何度言えばわかるんだよ!もう!ムカつく!俺・・・今夜は徹夜で・・・」

「徹夜で、なに?俺とヤりたかった?」

「変態・・・」

非常にキツイ眼差しが突き刺さるが、そんなの痛くも痒くもないさ。

「ああっ、もう!まだキャラの設定もしてないのに!もう3時だぞ!?出てけっ!もう来るな!鍵は置いて行け!絶交だ!」


 今年何度目かの絶交宣言をありがたく頂きながら、冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルと、多分次に要求するであろうチョコバーを取り出し大貴に渡した。

それらを受け取り、早速コントローラーを握った大貴が俺を睨みながら言った。

「今回『アキヒコ』はナシだから」

テレビの画面では「アキヒコ」と名付けられた金髪の魔法使いがクルクルと回り続けていたが、頬を膨らませた大貴によって無常にも削除されてしまった。そして、替わりに登録されたのは騎士・イノウエだ。

「どうして井上なんだよ?」

「井上は紳士だからな。お前みたいな変態野郎じゃない。騎士たる者、紳士でなければならないのだ」

「井上も彼氏には変態かもよ?」

「そんなわけないだろ?井上はパーフェクトだからな!」

そりゃないよ・・・大貴くん。

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