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『夢見月夜曲』は日高千湖のオリジナルBL小説ブログです。

三度の飯より君が好き。~『春の夜の夢の浮橋』番外編

★去年の7月19日から9月20日までの二ヶ月、熱い戦いがございました。お忘れかもしれませんけど!!(忘れさせてるのは日高?)投票所を設けまして、皆さまには推しに熱い一票を投じて頂きました。

そこで第一位となりました山下明利のSSとなります。←今頃かよ!

忘れていたわけじゃないんですよ?日高のペースがトロいからですwwすみませんです。頑張りますので、応援してやってくださいませっ(汗)

一年越しとなってしまいましたが、暑かった夏を思い出しながら読んでくださいね。




「暑い」

「暑いな」

「そう思うのなら俺から離れてくれないか?」

「暑いが離れたくない」

その返事にイラッとして、俺は拳を握り背後にいる秀人に見せた。

「ぶん殴っていい?」

「痛いのは嫌だ」

「じゃあ離れてくれ」

穏やかに解決したいんだ、俺だって。

「暑いが離れたくない。痛いのも嫌だ」

「どっちかにしてくれ」

「どっちかと言われても困るなあ。俺は明利から離れたくないだけだから」

背中にピタリと張り付いた秀人は前に回した腕の力を更に強めた。

「暑いんだよ」

「俺も」

「じゃあ離れてくれ」

「このくらいの暑さは我慢出来るよな?クーラーも効いてるし」

確かにここはクーラーが効いた快適空間ではあるが、背中に秀人がピッタリと張り付いた状態ではさすがに暑い。これ以上室温を下げるのは嫌だし。秀人が離れてくれれば快適なんだよ。

「俺は背中が暑いんだよ!汗が見えないのかよ!?」

そう言うと、秀人は俺の首筋に顔を埋めた。

「うーん。いい匂いがする」

ダメだ。こいつの思考回路はどうかしているし、鼻は異常だ。

「耳鼻科に行ってこい」

「耳も鼻も悪くない」

「いや、お前の鼻は腐っている。バカ鼻だ」

「ふふっ」

秀人は離れるどころかますます身体を押し付けてくる。股間の硬くなったモノを押し付けられてウザイ。それが暑さの一番の原因なんだよ!

「ふざけんな」

「いいじゃないか。休みなんだし」

「休みだからこそ離れて欲しいです」

「どこかへ行く予定があるのか?」

秀人は準備しなければとばかりにいそいそし始めた。

「行かない」

「じゃあ、いいな」

腰をグイと突き出してゆっくりと何度か往復させる。熱いんだよ。

「ダメ!」

急に大声を出したから、俺の目の前で寝そべっていたトラがギョッとして顔を上げた。

「ニャッ」

「大きな声を出すからトラが驚いたじゃないか。ごめんね、トラ」

なんだよ、その声。お前はトラを甘やかし過ぎなんだよ。

「トラ、お前も俺の目の前で寝ないでくれないか?毛が暑苦しいんだよ」

「そんな事を言うのなら猫は飼えないぞ」

ああ、腹が立つ。今日は休みなんだよ。だが一日中ノンビリと寝てるわけにはいかない。もうすぐ7時。それなのに前はトラ、後ろは秀人に挟まれて俺は小さくなって寝ているのだ。

たまには一人で寝たいんだよ。

「・・・秀人」

「何だい?」

「お前さ、猫たちをシャンプーに連れて行ってくれないか?」

「一緒に行こう」

「嫌だ」

「どうして!?」

「俺は一人になりたい」

「難しい相談だな」

「難しくはない」

秀人は手を伸ばしてトラの背中を撫でてやった。

「なあ」

「なんだい?」

「仕事も一緒、家も一緒。飽きないか?」

「飽きませんけど」

「そうですか」

「まさか俺に飽きたのか!?」

秀人がやっと動いた。上半身起き上がって俺の顔を覗き込む。

「・・・飽きてないが」

「そうか。良かった。明利に飽きられないように考えなくては」

「いや、考えなくてもいいから離れてくれないか?」

「暑いな」

俺を真っ向から無視して、再び秀人は俺の背中にピッタリとくっ付き今度は手をソロリソロリと下へ移動させている。

「おい」

「なんだ?」

「手」

「ああ、これ。勝手に動くんだ」

「勝手に動く?病気か?」

「そう。明利大好き病」

「・・・付ける薬はないか」

「よくわかったね。ないさ」

そう言っている間に手は太腿を這い、巨大化した秀人の熱いモノが俺の脚を強引に割る。

「熱いんですけど」

「なあ」

「はい?」

「俺ってそんなに魅力がないのか?」

太腿に挟まった秀人のモノが一度、二度と前後に動く。

「ない」

「マジで?」

「マジで」

「どうして!?」

「どうしてって言われても、今の俺にはさっさと離れてシャワー浴びて猫をシャンプーに連れて行ってくれる人の方が魅力的だ」

「・・・お前、病気だろう?」

秀人はわざとらしく手の平を俺の額にあてた。

「熱はないな」

「あるもんか」

「おかしいなあ」

「秀人」

「・・・」

返事の替わりに秀人は俺の股間に手を伸ばしてきた。

「ここ、こんなになってるのに?」

「なってても!」

「素直じゃない。これは病気だ」

「病気じゃない」

「奇病だ」

「バカ言え。飯の準備しろよ」

「嫌だ」

「腹が減った」

「俺は三度の飯より君が良い」

「も、好きにしろ」

そこまで好かれてるんじゃ、適わないじゃないか。

*****

ご訪問ありがとうございます!ごゆっくりお過ごしくださいませ!

まあ、いつものように山もオチも意味もない山下店長の日常でした。「さやさやと~」が暗い展開なので挟んでおきました!「さやさやと~」ももうすぐ最終回となります。その後は8位だった鹿之江航くんのSSをUPしますので、よろしくお願いします。

   日高千湖

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コメント
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2020/09/23(水) 05:12 | | #[ 編集]
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2020/09/23(水) 08:51 | | #[ 編集]
Re: 鍵コメ・Hさま~いらっしゃいませ♪
わわわっ!!Hさま~いらっしゃいませ♪

お久しぶりです~!!もう読んでくださっていないのかと思っておりましたよ~!!コメント嬉しいです!!ありがとうございます。

山下のSSです~短くてごめんなさいっ!!綱本がどーーーしても出たいと言いますので!←おい

素直じゃないけど、時々猛烈に恥ずかしいくらいな素直さを出して綱本を手玉に取るアキちゃんでした。

また気が向いたらコメントくださいませね~!お待ちしてまーす!!ありがとうございました!!
2020/09/23(水) 17:44 | URL | 日高千湖 #-[ 編集]
Re: 鍵コメ・Rさま~いらっしゃいませ♪
Rさま~いらっしゃいませ♪

すみません、暗い展開なのでちょっと足してみました(笑)

綱本は普段はピシッとしてるのに、アキちゃんが現れた瞬間に変態モード発動してしまうのが弱点です。←違うだろ
アキちゃんも「飽きてない」とデレデレしてしまうし、休日は一日中ベッドでゴロゴロいえデロデロのドロドロだと思われます。そしてアキからぶん殴られるでありましょう~♪

欧介が不憫なのでSSを突っ込んでおきました!←意味不明

叶多ちゃんはいずこでしょうか?欧介に聞いておきますね!

コメントありがとうございました!
2020/09/23(水) 17:50 | URL | 日高千湖 #-[ 編集]
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